一方言語聴覚士は、摂食・嚥下障害に重要な役割を果たすのです。
管理栄養士、言語聴覚士のダブルライセンスなら活躍の場が広がり、就職や転職にも有利になりますよ。
ダブルライセンスとは?2つの資格や業種を組み合わせること
ダブルライセンスとは、2つの資格や業種を組み合わせることです。
管理栄養士のように国家資格は効力も大きく、活躍の場の多さから転職や就職にも有利です。そんな国家資格を2つ以上組み合わせるダブルライセンスが近年注目されています。というのも際だった特徴を伝えることで、活躍の場が広がるからです。就職はもちろん転職にも有利になるでしょう。
言語聴覚士(ST)とは?話す・聞く・食べるに関わる専門職
言語聴覚士とは、「話す」「聞く」「食べる」に関わる専門職です。具体的には発達上の問題や病気・交通事故などさまざまな要因で機能が損なわれることもあります。言語聴覚士は損なわれた機能を支援するスペシャリストなのです。言語や聴覚だけではなく、摂食や嚥下(飲み込み)にも関わる仕事なので、管理栄養士と同じような視点で携われます。
言語聴覚士が活躍する場所
言語聴覚士は管理栄養士と同様、医療施設・保険施設・福祉施設・教育機関を主に活躍の場としています。いずれの施設や機関も食と栄養を専門とする管理栄養士が関われるため、言語聴覚士をダブルライセンスとして取得するには相性がよいと言えます。
管理栄養士が言語聴覚士の資格を取るメリット
管理栄養士は医療や教育現場で活躍できる国が認定する国家資格。一方言語聴覚士も法律に定められた教育課程を修了したものが取得できる国家資格です。管理栄養士と言語聴覚士両方の資格取得のメリットを紹介します。
食事と栄養・摂食と嚥下(飲み込み)機能両方の視点でケアできる
ダブルライセンスであれば、管理栄養士が関わる食事と栄養、言語聴覚士が関わる摂食と嚥下(飲み込み)の両方の視点でケアできます。たとえば医療現場でみてみましょう。あなたがなんらかの事情で入院した患者さんに、食事や栄養面でサポートしたく伺ったとします。一通り話しを終えた後「なんだかよく飲み込めない、どうしたらいいか」と聞かれたらどうでしょうか。言語聴覚士の資格をもっていれば的確なアドバイスができることでしょう。管理栄養士と言語聴覚士を併せ持っていれば、患者にとってメリットでしかないのです。
よりよい医療の提供につながる
教育機関や医療機関、介護施設では専門職がそれぞれお互いに支え合いながら仕事をしています。医療現場でチーム体制が整っているのもそのためです。ダブルライセンス所持者がいれば、チーム内人数も少なくすみますよね。医療提供に関してもダブルライセンスを所持している人は注目されていくでしょう。
管理栄養士のキャリアアップになる
管理栄養士が言語聴覚士の資格を取ることでキャリアアップが見込めます。言語聴覚士を併せもつ管理栄養士なら、食に関わる摂食や嚥下障害にも関われるからです。管理栄養士は食事や栄養のスペシャリスト。管理栄養士が言語聴覚士の資格を取ることで摂食や嚥下障害に対するスペシャリストにもなれるのです。
言語聴覚士になるには
言語聴覚士になるためには、国家資格に合格しなければなりません。国家試験を受ける際に必要な受験資格は、法律で定められています。
言語聴覚士を取得するにはおおまかに2つのコースがあり、高校卒業の場合と一般的な大学を卒業したものでは、受験資格を取得するまでの経緯が違います。
高校卒業の場合も大学卒業の場合も指定された学校を卒業しなければなりません。
また言語聴覚士として一定基準の科目をすでに修得している場合は、1年制の指定校を卒業することで受験資格が与えられます。試験は毎年3月、合格率はおよそ50~60%です。
栄養士と言語聴覚士のダブルライセンスを活かす:まとめ
ダブルライセンスとは、2つ以上の資格を有することです。管理栄養士・言語聴覚士のダブルライセンスなら、食事と栄養はもちろん摂食・嚥下障害にも対応できます。医療チームに加われば、専門家としての意見を十分に述べられるでしょう。食事と栄養、食べることへの障害両方に対応できるスペシャリストとしてのキャリアも磨かれます。管理栄養士としてのさらなる飛躍が期待できます。またダブルライセンスであれば、就職・転職にも有利になりますよ。
管理栄養士 岡田明子
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