これで幼児期の食の悩みを解決!管理栄養士ママが実践する解決法6選

岡田
岡田
こんにちは。NS Laboの岡田です
こんにちは!岡田さんは管理栄養士だから、お子さんはなんでもモリモリ食べてくれるでしょう?
新米ママ
新米ママ
岡田
岡田
産まれてから、母乳やミルク、離乳食、幼児食と知識はあっても、うまく行かないこともありましたよ!
そうなんですか?最近は、食べムラや遊び食べがあり食事の時間が苦痛で・・・
新米ママ
新米ママ
岡田
岡田
食べムラや遊び食べは、子どもの成長に欠かせない行動でもあるんですよ。今日は、「幼児期の食の悩みを解決する方法」について、お話ししていきますね。

 

離乳食が卒業して大人の食事に移行するまでの幼児食で、偏食や食べムラ、遊び食べなど食にまつわる悩みがあるという人も多く、約8割の保護者が「子どもの食について困っている」と回答しています。

子どもの成長にあわせ、偏食や食べムラ、遊び食べに対処していくことが大切です。今日言ったから、明日にはできるというものではなく、繰り返し言って聞かせることが大切になります。今回は、偏食や食べムラ、遊び食べなど、幼児期の食にまつわる悩みを管理栄養士ママはどのようにしているか解説していきます。

子どもの食の悩みはつきない?!

子どもの「食」に悩む保護者が約8割

赤ちゃんが産まれ、母乳やミルクだけの栄養から離乳食、そして幼児食へと産まれて数年で栄養方法も少しずつ変化していきます。子どもの成長とともに、母乳やミルクなどの液体から歯で噛んで食べ物を食べるようになっていくことで、悩みもどんどん変化していきます。

離乳食そのものを作るのが大変だった、離乳食を食べる量が少ない、食べるのを嫌がるという悩みが、子どもの成長とともに幼児食へと変化し、幼児食になっても偏食や食べムラ、遊び食べなど、小学校にあがる前までのお子さんがいる保護者へのアンケートで、子どもの「食」について悩みを抱えている人は少なくありません。

厚生労働省によると、5歳以上のお子さんのいる保護者に、子どもの食事について困っているか調査した結果、約8割の保護者が子どもの食事について困りごとを抱えていた」と、報告しています。

大人の食事とは違う

離乳食を卒業しても大人の食事と同じというわけにはいきません。一般的に、離乳食を1歳半ごろに卒業して、それ以降は幼児食といわれます。幼児食は、離乳食を卒業して大人の食事に近づけていく準備期間です。

離乳食を卒業したからといって、大人と同じ食事にしても食べないことがあるのです。離乳食を卒業しても、大人の食事とは違う1歳半から5歳までの幼児食で、とくに困っているといわれることを次でお話ししていきます。

 

幼児食、どんなことに困っていますか?

厚生労働省が2~6歳児の保護者に、「現在子どもの食事で困っていること」について調査した結果によると、このような回答が多かったと報告しています。

  • 遊びたべをする
  • 食べるのに時間がかかる
  • 偏食する
  • むら食いする
  • 食事より甘い飲み物やお菓子を欲しがる

2~6歳は、さまざまなことに興味をもち、自分の感情や意志を表現し、生きていく上で必要な食事や排泄、睡眠といった基本的な習慣を身に着けていく時期です。食事時間、目に入ったものに興味がいってしまい、食事以外に興味を持ち、なかなか食事が進まないことがあるのも成長の過程には欠かせないことです。

飲み物と食事をテーブルにだして食べていると、飲み物を食べ物にかけて遊んでいたり、スプーンを叩いて遊ぶことなど、大人から見るとマナーが悪いからやめてほしいと思うことも、じつは、「どんな音がするんだろう?」「どんなふうになるんだろう?」と、興味をもってした行動なのです。

 管理栄養士ママの子どもだからって、何でも食べてるわけではありません!

子どもたち一人一人にあった方法を探ろう

ママが管理栄養士だから、離乳食を作るもの上手で、全部食べたり、行儀よく食べて「子どもの食について、悩むことはなく完璧なんだろうな?」「ママが管理栄養士だから、お家の食事は美味しくてお子さんモリモリ食べてくれるでしょう?」と、言われることがあります。

ママが管理栄養士だからと言って、作った料理をいつでも完食したり、食べ物をスプーンで上手に食べたり、食べものに興味があるわけではありません。

管理栄養士ママの子どもたちにも「食の困った」がありました!

十人十色で、ママが管理栄養士でも、食事に時間がかかったり、小食であったり、食べ物に興味を持たず食事中にオモチャで遊びたくて、その場を離れてしまう子どももいます。これらは子どもの成長過程で欠かせない行動の一部です。

子どもの「食の困った」には、繰り返し伝えることがポイント

大人から見ると、行儀が悪いな、マナーが悪いな、もっと食べてほしい、食べ物に興味をもってほしい、好き嫌いなく食べてほしいといろんな思いがありますが、ある程度子どもの成長を見守りながら、頭ごなしに「ダメ」ではなく、「これは恥ずかしいことだから、やめようね!」「なんでも食べれるようになると大きくなれるんだよ!」と、こうなってほしいということを繰り返し言い聞かせていくことがポイントです。

例えば、あなたがテニスを習いにいったとします。コーチに、「サーブはこうします」と、習って頭で分かっても、実際、体が動かないことってありますよね。そんな時、そのコーチに「一度、教えたのにどうしてできないんですか?」「教えた通りにやってください」なんて言われたら、悲しくなってしまいますよね。

子どもたちも一緒で、一度言ったからと怒るのではなく、何度も何度も繰り返し言い聞かせていきましょう。

やってみよう!遊び食べ、食べる時間がかかる、偏食、食べムラの解決法6選

1. 遊びたべ

自我が芽生え、さまざまなことに興味をもつ時期です。やってみたいと思ったことを実際にやってみることで満足します。上手にスプーンですくえず、遊んでいるようにみえることもあるでしょう。

そんな時は、「こうして食べるんだよ」と、お手本を繰り返し見せてあげましょう。また、構ってほしくてわざとすることもあります。食事以外でも、絵本を読んであげる、一緒に遊んであげる、スキンシップをとるなど、子どもとの関わりも見直して時間をとってみましょう。

2.食べるのに時間がかかる

食べる時間は、生活リズムにあわせてある程度決めておくことがオススメです。大人の食事より、少し小さめに食材を切っていても、噛む力はまだ弱く、いつまでも口に入っていることが続くようであればもう少し小さく切ってあげたり、噛めていないようであれば、「お口を動かしてね」と、声をかけて噛むように促してあげることも大切です。

1時間くらい様子を見て、それ以降は残ったとしても食事の時間は終わりであることを教えて、時間内に徐々に食べられるように教えていきましょう。

3. 偏食する

保育園や幼稚園では、お友達につられて食べられないものが食べられたりすることもあります。家でも食べてほしいと思っても、その雰囲気は家ではなかなか難しいものです。子どもたちなりに頑張っています。

家で食べないからと怒るのではなく、「保育園や幼稚園で食べられてすごいね!」と、頑張りを認めてあげて「家でも食べるところ見てみたいな!」と、一口でも食べられたら思いっきり褒めてあげましょう。

4. 食べムラ

日によって食べる、食べないということもありますね。これは大人もそうですが、あまり動かなかった日はお腹がすいていないと感じ、いつもより食べないこともあります。

子どもも同じで、活動量はどうだったか、保育園や幼稚園で食事をお代わりして食べたから、夕ごはんはあまり食べなかったということもありますので、トータルで食べられていたら問題ありません。

5. 食事より甘い飲み物やお菓子を欲しがる

食事のときは、お茶やお水を中心に食事をするようにしましょう。甘い飲み物やお菓子はしっかりお食事できたときのご褒美や特別な日だけであることを子どもに教えることも大切です。

6. 好き嫌い

とくに好き嫌いがある食材に、野菜があげられれます。野菜は独特な苦みもあり、子どもにとって苦みに対して敏感な時期であるため、食べられないこともあります。大人になるとビールが美味しく感じられるのもその一つです。

成長とともに、食べられなかったものが食べられるようになります。どうしても食べないものは、無理に食べさせず様子をみてもいいと思います。

また、食材そのものを知ると食べてみようという意欲が出てきます。例えば、一緒に貝割大根を育てて収穫したものを味噌汁に入れたら、食べたということもあります。育てるのが難しい野菜であれば、作るときに「これ、な~んだ?」と、触らせてみるのもいいでしょう。

食材に興味を持たせて、食事のときに「さっきの〇〇だよ!一口食べてみよう」と食べるように誘導するのもオススメです。また、奥歯が生えそろっていない時期であるため、野菜が食べにくいこともあります。そんな時は、切り方を変えて様子をみてみましょう。

まとめ

離乳食が終わり、大人の食事にだいぶ近づくようになった幼児食ですが、幼児食に移行しても、子供の成長にあわせて食べムラや偏食、小食など食にまつわる悩みはつきません。子どもたちの成長にあわせて、食べやすいか食べる雰囲気か食べることに興味がもてるかを見守りながら、無理せず進めていくことが大切な時期です。

 

大人にとって、「食の困った」が、成長の過程で必要な行動であったり、構ってほしくてわざとやっている問題行動などもあります。食事以外でのコミュニケーションも見直しながら、子どもが食べる様子を観察して、繰り返し伝えていくことが大切です。

 

何度も繰り返し聞くことで、「こんなときはこういう風に食べると良いんだ」「これも食べてみよう」と、食に興味をもって食べられるようになるまで、見守っていきましょう。食事は美味しく楽しく食べることを意識してみませんか?

 

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管理栄養士 岡田明子

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから

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ABOUTこの記事をかいた人

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから