管理栄養士が解説!テイクアウト利用、消費者が気を付けるポイント

岡田
岡田
こんにちは。NS Laboの岡田です!
こんにちは!
最近、新型コロナウイルスの自粛生活が続いたので、お店を応援したい気持ちもあり、テイクアウトを利用するようになりましたよ。
新米ママ
新米ママ
岡田
岡田
私もお気に入りのお店がテイクアウトを始めたので、利用していますよ!

 

岡田
岡田
テイクアウトサービスを始めた飲食店も感染症対策をとりながら、安全なものを提供しようと、様々な対策がとられていますね。
料理の味はもちろん、質や衛生面も気になりますね。消費者としてどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?

新米ママ
新米ママ
岡田
岡田
そうですね!美味しく安全にテイクアウトを利用するために、消費者として気を付けるポイントをお話していきますね。

新型コロナウイルスによる自粛生活で、「美味しいものを食べたい!」「飲食店を応援したい」という思いで、テイクアウトを利用するようになった人が増えました。

このテイクアウト商品の管理が不十分であったり、消費者である私たちの衛生意識が低いと食中毒のリスクが高まることをご存知ですか?

テイクアウトや宅配サービスなど、お店で調理されてから食べるまでに時間を要すること、夏を迎え気温や湿度が上昇することから、食中毒のリスクが高まります。

お店も細心の注意を払い、安全な食事の提供をしていますが、テイクアウトした料理を正しく食べていますか?

テイクアウトを利用する消費者が、安全に食べるために気を付けたい衛生のポイントを知り、美味しく安全にテイクアウトを利用するために、衛生管理のプロである管理栄養士が解説します。

自粛生活でテイクアウト利用

 

自粛生活でテイクアウトの利用者が急増

新型コロナウイルスの感染拡大によって、「緊急事態宣言」が発令されて以降、家で過ごす時間が増え、「美味しいものを食べたい」と、いう消費者の要望を叶えるために、テイクアウトを実施するお店が増えました。

実際、調査会社によると、緊急事態宣言発令後、飲食店でテイクアウトを利用したかアンケート結果によると、56.4%の人が「利用した」と回答しています。利用した人の主な理由は、「美味しいものを食べたい」「飲食店を応援したい」「自炊がたいへん」というものがほとんどです。

新しい生活様式の一つとして、さらにテイクアウトを利用する人が増えることでしょう。テイクアウトを美味しく、安全に利用したいですね。

テイクアウトを利用するときに意識していること

いつも通っていたお店が、テイクアウトでも食べられるようになり嬉しい反面、「料理が安全であるかどうか気になる」という衛生面を気にする意見もあります。新しくテイクアウトを始めたお店も多く、お店側も衛生面に注意して提供するよう、厚生労働省も発表していますが、テイクアウトサービスに慣れていないこともあります。

それではテイクアウトを利用する、消費者である私たちはどうでしょうか?

テイクアウトした料理を温度が高くなりやすい車に置きっぱなしにだった、何度も買いに出かけるのが大変だからという理由で、一度に食べきれない量を購入し食べきれないまま放置していることはありませんか?

お店で、清潔な使い捨て容器に食事を入れてもらい衛生面に配慮されていても、その後の衛生管理は消費者任せです。家に又は職場に持ち帰り、その後の衛生管理が不十分であれば食中毒が発生してもおかしくありません。衛生面に配慮して、食事ができていますか?具体的にどのようなことに気をつけたらよいか、次にお話します。

 テイクアウトは食べるまでの時間が長い

テイクアウトは食べるまでに時間がかかる

テイクアウトは、家でお店の味が楽しめるメリットはありますが、お店でできたてをすぐに食べず、家やその他の場所に持ち運ばれるため、料理ができあがってから食べるまで時間を要します。美味しく、できるだけ早く食べることが理想ですが、お店で食べる時と比べ、テイクアウト商品は食べるまでに時間がかかるため、衛生管理に気を付けていても食中毒のリスクが高まります。

宅配サービスも同じこと

また、自分で運ばずお店でできた商品を自宅まで運んでくれるサービスもあり、利用者が増えています。これも自分で購入して持ち帰るときと同様に、運んでもらう時間や環境によって食中毒のリスクが高まります。衛生管理に配慮された業者を選択するようにしましょう。

時間がかかる

料理ができてから、家に持ち帰って食べるまでに時間がかかるということは、その間に食中毒菌が増殖して、食中毒のリスクが高まることが心配されます。食中毒菌が増える温度は、「約20~50℃」といわれています。私たちが食べて美味しいと感じられる温度と同じくらいです。

美味しいと感じられる温度は、食中毒菌にとっても居心地がよく、どんどん増殖する温度です。時間の経過とともに、食中毒菌が増加することを知っておきたいですね。

食中毒のリスク

食中毒が増加する時期

ここで、少し食中毒のリスクをお話します。食中毒の報告が増えるのは、一年を通して5月から10月頃です。夏場はとくに、食中毒に気を付けなければいけません。厚生労働省の食中毒統計資料によると、昨年1061件、食中毒が発生しています。

他人事と思って、対策を怠れば食中毒が発生してもおかしくありません。家庭でも食中毒予防を意識して過ごしたいですね。

家庭で食中毒予防を意識しよう

テイクアウトした料理を美味しく、安全に食べて食中毒を予防するには、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」ことです。食中毒菌を付けないために、手を正しく洗うこと、アルコールで殺菌すること、増やさないために長時間料理を放置しないことです。これを実践するために気を付けたいことを、次の章で詳しくお話します。

 

 テイクアウト商品を利用する消費者が気を付けたいこと

温度管理に気を付けよう

食中毒菌は「20~50℃」の温度帯で最も増殖します。そのため、食中毒菌が増殖しやすい「20~50℃」の温度に、長時間置いたままににしていると、食中毒菌が増殖し、食中毒を引き起こすことがあります。

テイクアウト商品を自分で持ち帰る場合は、保冷バッグや保冷剤を準備し、温度を下げ、持ち運びするといいでしょう。

長時間放置は厳禁

食中毒菌は、増殖しやすい温度で時間の経過とともに、どんどん増殖していきます。もし、少しでも変だなと感じたら思い切って処分することも、食中毒から自分の身を守るために重要です。テイクアウトしたらなるべく早く食べきりましょう。

手洗いして食べよう

新型コロナウイルス対策でも手洗いが感染リスクを下げるといわれています。手洗いしていなかったり、手洗いが不十分だと、手を介して食中毒菌を付着させてしまいます。持ち帰ったら、まずは手を洗い清潔に保ちましょう。また、食器にうつして食べる場合は、食器も清潔なものを使用しましょう。

食べきれる分を注文しよう

テイクアウト商品をお店で注文するときは、お腹も減っており、美味しいものがたくさんあるため、あれもこれも食べたくなってしまいますが、一度に食べきれる量は決まっています。食べきれず、もったいないと残してしまうことで、その後の管理ができないのであれば、注文前にもう一度考え、一回で食べきれる量を注文しましょう。

 まとめ

新型コロナウイルスによる自粛で、急激に増えたテイクアウトサービスですが、お店も衛生面に気を付けて提供しています。しかし、消費者である私たちが衛生面に配慮して管理していなければ、食中毒になる可能性もあるのです。

「お店を応援したい!」と、テイクアウトを利用し、テイクアウト後の衛生管理が不十分であったために、食中毒を起こしてしまうと、お店にも迷惑をかけてしまうことは悲しいことです。消費者である私たちもテイクアウト商品を利用する際は、衛生的な管理を行うことです。

食中毒菌を増殖させないために、温度に注意する、清潔な手で扱う、一度に食べきれる量を注文し、消費者の私たちの衛生意識も向上させ、美味しく安全にテイクアウトを利用したいですね。

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管理栄養士 岡田明子

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから

岡田明子

ABOUTこの記事をかいた人

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから