管理栄養士になった人の中にも、様々な道のりを経て管理栄養士になっていますから、そんな体験談を今日はご紹介していきましょう!!
管理栄養士を目指す道のりは、人それぞれです。四年制大学を卒業して管理栄養士になった人、短大を卒業して仕事をしながら管理栄養士になった人、短大から大学へ編入して管理栄養士になった人がいます。
そこで今回は、短大から大学へ編入して管理栄養士を目指した管理栄養士さんの4年間について、 ご紹介します。
大学受験に失敗して、大学へ編入した道のり
大学受験失敗、唯一、合格した短大
【体験談 Aさん】
私は希望していた大学を3つ受験し、3つとも不合格でした。その時の私は、大学を卒業しなければ管理栄養士になれないと思っていたからです。 管理栄養士を目指していたため、大学しか受験をしていませんでした。
その時の私は、 高校の仲間は、4月から大学へ進学するのに、私は行く大学がないことにショックを受け、この先、管理栄養士の道を諦めるべきか悩みました。浪人して、来年、 志望大学に行くという選択肢もありました。しかし、高校の先生の勧めで、短大で栄養士の勉強をし、その後、管理栄養士の受験ができることを知りました。
まだ受験ができる短大を受験し、そのうちの一つの短大に合格して、4月からは短大へ通うことにしました。私の場合、行ける学校が、唯一その短大しかなかったため、 他に選択肢はありませんでした。
私が管理栄養士になるための道のりは2つ
短大に入学してからの私は、管理栄養士になるためには、短大の先生にも相談しながら、進路を考えました。先生が言うには、「道のりは2つある」と、言うことを教えてもらいました。
- 短大を卒業して、働きながら受験資格を得て、管理栄養士の国家試験を受験する
- 管理栄養士課程のある大学へ編入して、管理栄養士の国家試験を受験する
そこで私は、両親と相談しながら、2つ目の大学へ編入して管理栄養士の国家試験を受験する道を選びました。
編入する!と決めてから、やったこと3つ
編入生を募集している大学を探そう
編入生を募集している大学は、数ヶ所候補がありました。ただし、 募集人数はその年によって異なり、自分が短大を卒業する時に、希望する大学に編入生を募集しているかどうかは、直前までわかりませんでした。
そこで、いくつか候補を出し、受験できる大学をリスト化しました。編入生の募集がいつ出るのか、願書の受付は何時からなのか、受験はいつなのか、受験の内容はどういうものなのか、編入試験のための情報を集めました。
編入試験のための勉強をしよう
編入試験の内容は、大学によって異なります。面接だけのところもあれば、小論文を提出したり、 短大で学んだ栄養の基礎知識を図るための記述式の試験もあります。行きたい大学の試験内容を調べ、早めに取り組むことが受験対策になりました。
短大で勉強している内容が、編入試験にも活かせるため、短大での勉強もより一層楽しくなりました。
編入試験を受けよう
編入試験は、その年によって、編入生がどのくらい募集されるか未定です。また、編入試験の日程も大学により様々です。編入試験が1度だけのところもありますし、2度募集されている大学もあります。
常に最新情報をチェックし、分からない場合は、大学へ問い合わせたりしました。私は、そのうちの2つを受験することにし、 今度は2つとも合格しました。そのうちの1つ、家から通える大学を選び、 晴れて大学3年生として、新しい大学で管理栄養士になるための道を進んで行くことになりました。
編入生として過ごした2年間
編入生から、管理栄養士へ
編入生として大学に入ってからは、最初の一年間は、基礎教科の単位修得がメインでした。短大時代にも基礎教科の単位は取得していましたが、大学ではさらに基礎教科の単位が必要で、最初の一年間は、栄養の勉強というよりは、一般常識や一般教養などの授業がメインでした。
これは、短大時代に栄養士の資格を取得していたため、栄養士に必要な単位を全てとっていたからでした。短大時代に比べ、大学では基礎教科の単位数が多かったからです。 大学4年生になってからは、それぞれ卒論のための研究室に入り、卒論に向けての研究や管理栄養士国家試験に向けた講義、模試を受けながら、管理栄養士になるための勉強を続けました。
大学を卒業し、社会人として働き始めた頃に、管理栄養士の合格発表がされ、管理栄養士に合格しました。合格できたときは、本当に「この4年間色々あったけど、管理栄養士になるという目標に向かって頑張ってきて良かった」と、心から思いました。
編入してみて良かったこと
編入してみて良かったことは、管理栄養士になれたことです。仕事をしながら、管理栄養士の勉強をして、受験することも考えましたが、働きながら管理栄養士を目指す道のりは、なかなか厳しいものだと先輩から聞いていました。
栄養士として働きながら、管理栄養士の資格を取得した先輩方もたくさんいます。しかし、私は編入をして大学で2年間過ごしたことで、「絶対に管理栄養士になろう!」と改めて思えたと思います。
編入は1つの選択肢、管理栄養士になる方法はたくさん
管理栄養士を目指す方法は1つでない
管理栄養士を目指す方法は、大学に行くことや短大を卒業して働きながら目指す方法など、1つではありません。私のように、大学受験に失敗しても、編入して大学を卒業、管理栄養士になる方法もあります。
日々の勉強となりたい管理栄養士像の描き方
短大時代から、管理栄養士になった今も、栄養や健康、食の勉強は欠かせません。むしろ、短大や大学時代より、今の方が栄養や健康、食の勉強をしているかもしれません。それは、自分がなりたい管理栄養士像が、短大や大学時代に比べ、さらに、はっきりしてきたからかもしれません。
自分のなりたい管理栄養士像がはっきりしてくると、それに向けて、さらに、日々の勉強にやる気が出てくるのかもしれませんね。管理栄養士に合格するのがゴールではなく、合格してからどんな管理栄養士になりたいのかも大学時代に考えておくのも大切なことかもしれません。
大学時代は、講義や卒論に向けての研究以外にも、バイトや友人との時間など忙しくしていたつもりです。しかし、今思えば、大学時代の方が時間がたくさんあったように感じます。
まとめ
大学受験に失敗した私ですが、唯一、合格した短大を卒業して、大学に編入して管理栄養士になれたことは、本当に良かったです。希望していた大学でなくても、管理栄養士と言うゴールに向かって、様々な道のりがあります。私のように編入して、管理栄養士を目指す道もあります。
様々な選択肢から管理栄養士になる自分の道を選び、管理栄養士として、社会に貢献できる人が増えると嬉しいです。
管理栄養士 岡田明子
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