【2021年最新】管理栄養士を目指す人が知っておきたい資格や仕事内容

岡田さん~先日、「コロナをきっかけに働き方を考え、手に職をつけたいと思って、栄養士を目指したい」と相談されたんです。
管理栄養士 ゆか
管理栄養士 ゆか
岡田
岡田
そうなんですね!コロナ禍で、給与不安を抱える方が多く、手に職をつけ、どんな時でも仕事ができる栄養士や管理栄養士に魅力を感じられたのでしょうね!
そうなんです!私たちは、資格があるからどんな場所や状況でも、知識を武器に働けますよね!

そんな魅力を話していると、「栄養士と管理栄養士の違いって何?」と、質問されたんです。

管理栄養士 ゆか
管理栄養士 ゆか
岡田
岡田
栄養士も管理栄養士も、どちらも食と栄養の専門家、どういう違いがあるのか分かりづらいのかもしれませんね!

それでは、今回は、栄養士や管理栄養士の資格を目指す方に、資格の違いと仕事内容について解説していきますね。

管理栄養士と栄養士の違いがわからない、資格取得の流れがわからない、こんな悩みを解決します。コロナ禍で、 コロナの影響による給与不安で収入が減ったと感じ、手に職をつけたいと管理栄養士・栄養士を目指したいと考える人もいます。

しかし、食と栄養に関する資格である、管理栄養士と栄養士の違いが分かりにくかったり、どのような段階を経て、資格が取れるのか分かりづらい部分があります。そこで、この記事を読み終わると、管理栄養士と栄養士の違いが分かり、資格取得の流れや主な仕事内容の最新情報をご紹介します。

 

コロナの影響で「収入が減った」そこで、手に職をつけたい人が目指す資格

コロナ禍で不安

2020年は、コロナウイルスによって大きく生活様式が変わった一年でした。4月の緊急事態宣言の発令によって、時短営業や営業の自粛、テレワークによる通勤の自粛など、働き方も大きく変わり、コロナ禍で不安を感じる日々を過ごした人も多かったことでしょう。

2. 45%の人が収入が減った

コロナ禍で不安を抱えている人が多い中、コロナウイルスに対する世論調査が行われました。(株)日本マーケティングリサーチ機構のインターネット世論調査結果によると、「コロナの影響で収入の増減はありましたか?」という質問に対し、このような結果になりました。

  • 増えたと回答した人は3.96%
  • どちらでもないと回答した人は51.39%
  • 減ったと回答した人は44.65%

約、45%の人が収入が減ったと感じているようです。

食に関わる資格で注目

コロナウイルスによって、働き方も大きく変わる中、手に職をつけどんな状況でも働ける魅力のある仕事に注目が集まっています。栄養士や管理栄養士もその1つです。また、栄養士や管理栄養士は、これからの高齢化社会に向けて、健康寿命を延ばすために生活習慣病の予防や食の多様化による専門家として注目されている資格です。

栄養士と管理栄養士の違いがわからない

栄養士や管理栄養士が注目されると同時に、違いや資格取得の流れ、仕事内容をもっと知って、栄養士や管理栄養士を目指したいという声もあります。そこで、栄養士と管理栄養士はどういう資格なのか、資格取得の流れ、仕事内容をご紹介します。

栄養士と管理栄養士とは?

食と栄養の専門家

栄養士も管理栄養士も、食と栄養の専門家です。私たちの「食べる」と「食べた後の消化・吸収・排泄の一連の流れ」の2つに大きく関わっています。病気の方、高齢者、今現在病気はないものの、健康診断でチェック項目がある方などに、何をどのように食べると良いか、一人一人にあわせた食の専門知識を生かした栄養管理をしていきます。

栄養指導や給食の提供、衛生管理などが主な仕事です。詳しくは、「栄養士と管理栄養士の仕事とは?」で解説していきますね。

栄養士・管理栄養士の違い

栄養士は、栄養士法第一条に、「栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者」と記載されています。主に健康な方を対象に栄養指導や給食の運営に関わります。

管理栄養士は、栄養士法第一条に、「この法律で管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者」と記載されています。

栄養士と管理栄養士の違いを一言でいると、国家資格であるかないかということです。管理栄養士は国家資格を取得することで、より多くの対象者の食と栄養のサポートができます。

資格を取得の流れ

栄養士

栄養士になるには、このような流れを経て資格取得します。

  • 厚生労働大臣が栄養士養成施設校と認定した施設に通う

※2年制・3年制・4年制

  • 栄養士養成施設校の課程を履修し、卒業する

  • 都道府県知事の栄養士免許を受ける

 

現時点では、栄養士養成施設校は夜間や通信教育を行っている学校はなく、昼間の学校に通わなければなりません。社会人として、昼間働きながら栄養士の勉強をして資格を取りたいと考えている人にとっては、少しハードルの高い資格取得かもしれません。

また、栄養士養成施設校は、2年制・3年制・4年制と各種ありますが、決められたカリキュラムを2~4年で勉強する違いであって、2年だから試験が難しい、4年だから簡単というわけではありません。どの学校を選んでも、必要なカリキュラムを履修していれば取得できます。

 

管理栄養士

管理栄養士になるには、このような流れを経て資格取得します。

<管理栄養士養成施設校の場合>

  • 厚生労働大臣が栄養士養成施設校と認定した施設に通う

※4年制

  • 栄養士養成施設校の課程を履修し、卒業する

  • 都道府県知事の栄養士免許を受ける

  • 管理栄養士国家試験を受験

  • 管理栄養士国家試験合格後、厚生労働大臣の免許を受ける

 

<栄養士養成施設校の場合>

  • 厚生労働大臣が栄養士養成施設校と認定した施設に通う

※2年制・3年制・4年制

  • 栄養士養成施設校の課程を履修し、卒業する

  • 都道府県知事の栄養士免許を受ける

  • 実務経験2~3年以上経て、管理栄養士国家試験の受験資格を得る

※養成施設校の就業年数により、受験に必要な実務経験年数変動あり

  • 管理栄養士国家試験を受験

  • 管理栄養士国家試験合格後、厚生労働大臣の免許を受ける

 

管理栄養士養成施設校も栄養士養成施設校と同様に、夜間や通信教育を行っている学校はなく、昼間の学校に通わなければなりません。

栄養士と管理栄養士の仕事とは?

病院

栄養士法第一条に記載されていたように、管理栄養士は「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導」などを行うことができます。NST(栄養サポートチーム)で、多職種との連携をとりながら、患者さんの栄養状態をサポートしていくことが主な仕事です。

栄養士は、給食業務を中心に、献立作成や食材の発注、衛生管理などを管理栄養士と連携しながら行います。

高齢者施設

高齢者施設で働く管理栄養士は、利用者の栄養ケアマネジメントが主な業務です。病院と同様に多職種と連携しながら、利用者の栄養状態を継続的に観察し、一人一人の状態にあった給食の提供を行っていきます。

高齢者は、低栄養から活動レベルが低くなり、寝たきりのリスクが高くなります。自分で食べることができるように、食材の形状を変えながら、サポートしていきます。栄養士は、給食業務を中心に、献立作成や食材の発注、衛生管理などを管理栄養士と連携しながら行います。

障害者施設

障害者施設で働く栄養士・管理栄養士は、利用者の状況に合わせた栄養ケア計画を元に、献立を作成し提供します。また、利用者の自立を促すための目標や食事づくりを通して、利用者に寄り添った栄養指導を行います。

児童養護施設

児童養護施設で働く栄養士・管理栄養士は、 入所している子供たちの保護者代わりとして、将来、自立して生活していけるように食事や栄養のサポートをしていきます。食育や自立支援計画、食事提供に関する計画を行い実施していきます。

幼稚園・保育園

幼稚園・保育園の栄養士・管理栄養士は、通園する児童への給食提供と食育が主な仕事です。主に、昼食やおやつの提供、保育園によっては夜食の提供を行うこともあります。食育は、園児が食材に興味をもち食べる楽しさを感じられるように進めていきます。

給食の時間はクラスに入り、園児にあわせた食事提供ができているか確認を行いながら、献立に反映させていきます。

行政

健康日本21を推進するため、地域住民の健康増進を目的に栄養・食生活の改善に取り組みます。栄養相談や健康に関するイベントを行ったり、管轄内の飲食店の衛生指導を行います。

スポーツ

老若男女問わず、スポーツをする人を対象に、栄養指導やカウンセリングを行います。スポーツクラブなどでは、ダイエットを目的に通う方へダイエット指導を行います。

研究・教育機関

大学や公的な機関で、研究や教育に携わります。食品やサプリメント、医薬品などの研究新商品の開発を行います。また教育機関では、教員として栄養士や管理栄養士の養成施設校で未来の栄養士・管理栄養士を育てます。

フリーランス

幅広い分野で活躍する栄養士・管理栄養士です。 レシピ作成や食と栄養のコラム執筆、料理教室や健康セミナー、栄養・食事指導など、経験を生かして活躍する栄養士管理栄養士です。

まとめ

まずは、管理栄養士もしくは栄養士養成課程のある学校を卒業することです。現段階では、勉強する内容の多さや実習があり、夜間に通える学校や通信教育はありません。残念ながら、今の段階では栄養士・管理栄養士の資格取得のために独学で勉強して取れる資格ではありません。仕事をしながら取得するのは、難しいかかもしれません。

また、最短でも栄養士になるまで2年かかります。しかし、栄養士・管理栄養士は、高齢化社会に向けて、ますます需要が高まりつつあり、多方面で活躍しているのも事実です。 そして、食と栄養の専門家として長く活躍できるのも魅力です。ぜひ資格取得に向けて、行動してみてくださいね。

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管理栄養士 岡田明子

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから

岡田明子

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