フードロス(食品ロス)を減らすために「私たちができること」を解説

岡田
岡田
世界各国の料理が食べられる日本。豊かな食生活の背景にはフードロス(食品ロス)問題がありますよね。
フードロスは最近よく聞きますね~。なにかできることはないのでしょうか?
管理栄養士 ゆか
管理栄養士 ゆか
岡田
岡田
一般的にフードロスは、コンビニやスーパーなどの売れ残りと考えられがちですが、実は家庭から廃棄される食品の量はフードロス全体の約半分にもおよぶのです。

今回は、フードロスを減らすために私たちができることを解説します。
現在日本ではどんな対策や取り組みをしているのかも合わせて、ぜひ参考にしてくださいね。

フードロス(食品ロス)を減らすために家庭でできること

個人ができることを少しずつ変えるだけで、全体のフードロスを減らせます。

ここからはフードロスを減らすために家庭でできることを解説します。

消費期限と賞味期限の違いを知る

消費期限と賞味期限を勘違いしてしまい、まだ食べられるのに捨ててしまうケースも残念ながらあります。

農林水産省では以下のように消費期限と賞味期限を定めています。(参考:農林水産省

消費期限とは、袋の封やパッケージ・容器を開けないまま、記載されている保存方法を守っている状態で、安全に食べられる期限のことです。

賞味期限とは、袋の封やパッケージ・容器を開けないまま、記載されている保存方法を守っている状態で品質が変わることなく、おいしく食べられる期限のことです。

賞味期限がすぎるとただちに食べられなくなるのでは?と思われがちですが、多少過ぎても食べられなくなるわけではありません。

消費期限と賞味期限の違いを理解しておけば、いつまでに食べればよいのか確認できます。ムダにしてしまうことを少しでも防ぎましょう。

買い物をするときできること

コロナ禍で買い物になかなかいけない現在、食品をまとめ買いする機会も多いのではないでしょうか。

使われないまま食べきれず、葉物野菜が冷蔵庫の中で傷んでしまうことも……。

買い物に出かける際は冷蔵庫の中身をよく確認し、食べきれない量の食材を買わないことがフードロスを省くために大切です。

調理をするときできること

食材をできるだけ使い切るレシピにしましょう。ネット上で検索するのもひとつの方法です。

食材を切り分けるとき、食べられる部分まで切り落とさないよう心がけるのもフードロス削減につながります。

食べるときにできること

お腹が空きすぎるとどうしても多く盛りがちです。食事は食べすぎても体によいことはありません。バランスのよい食事を腹八分目にすることが健康を維持するために大切だとされているからです。

食べるときは食べられる分だけ盛りつけると、食べ残しを少なくできフードロス削減になります。

保存するときにできること

食べ残しが少なくなるよう工夫し、作り置きの惣菜は傷まないうちに食べきることもポイントです。

どうしても長期保存したい場合はできるだけ空気を減らし、冷凍保存をするなど傷みにくい保存方法を選びましょう。

冷蔵庫内は常に整理整頓し、食材が迷子にならないようにすることも大切です。

フードロス(食品ロス)を減らすために外食時に気をつけること

フードロス削減に取り組んでいる飲食店を利用するのもよいでしょう。自分が食べられる分だけ料理の量を選べると残さずにすみます。

万が一残してしまった場合、衛生上処分するしか方法がありません。食べ残しは持ち帰れるよう飲食店と相談してみてくださいね。

日本ではどんな対策や取り組みをしているの?

フードロス対策のために個人の意識を変えることが大切です。ただ個人が意識を変えるだけではなかなかフードロスを減らせません。

日本でも消費者庁・農林水産省・環境省・政府広報など幅広くフードロス対策に取り組んでいます。

フードロス削減の推進に関する法律も実は、令和元年5月31日に令和元年法律第19号として公布され、令和元年10月1日に施行されているのです。(参考:食品ロスの削減の推進に関する法律条文

他にもフードバンク支援事業(参考:農林水産省)や新型コロナウイルス感染症の影響で発生する未利用食品の活用促進などさまざまな対策がとられています。

消費者向け・自治体向け・事業者向けに「食品ロスポータルサイト」を通してフードロス削減のための広報活動も盛んに行われています。

フードロス(食品ロス)を意識した食生活に:まとめ

フードロスを減らすためにできることは以下の通りです。

  • 買い物をするときは冷蔵庫をチェックし在庫の確認をする
  • 消費期限と賞味期限の違いを知る
  • 調理をするときは食べきれる分だけつくり、使い切りレシピを意識する
  • 食べるときは食べられる分だけ盛りつける
  • 外食時は食べられる分だけ注文する
  • 保存するときは傷みにくい保存方法にし、食べ残しを忘れない

フードロス(食品ロス)を減らすために政府は、法の整備や広報活動などさまざまな対策を行っています。

私たちもフードロス削減のために、個人でできることを少しずつはじめませんか?

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管理栄養士 岡田明子

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから

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