個人情報の漏えい対策
管理栄養士が在宅ワークをするに当たり、個人情報の取り扱いには十分な注意が必要です。
特定保健指導や栄養指導、栄養サポートの資料には多くの個人情報が詰まっています。仕事を依頼する条件として、在宅ワーカー側のパソコンや仕事をする環境の安全性について事前に準備が必要な場合もあります。それだけ、情報漏えいは、企業の事業活動に大きな影響をおぼよすのです。
パソコンの環境設定
仕事で使用するパソコンは、第3者が使えないように起動時にパスワードを設定します。退席中にスクリーンに表示されている内容が見えないように、パスワード付きのスクリーンセーバーを設定します。在宅ワークで使うパソコンは、家族と共有しているものではなく、仕事用にパソコンを用意しましょう。
また、パソコンには、データを破壊するなどの「ウィルス」が知らないうちに入り込んでしまうことがあります。これらも情報漏えいにつながるので、ウィルスソフトを利用してしっかりと対策をしましょう。
データ破棄の方法
仕事でやり取りした書類やデータは、シュレッダーで粉砕し文字が読めないようにして破棄します。パソコンに保存されているデータも完全に削除するようにしましょう。破棄してよいのかわからない場合は、依頼主に確認してから指示に従いましょう。
パソコン本体を破棄したり、売ったり、誰かにあげる場合も注意が必要です。専用のデータ消去ソフトを使用するか、専門業者に依頼して、ハードディスク内を完全に消去してもらいましょう。
その他注意すべきこと
パソコン環境以外にも、情報漏えいについて注意すべきことがあります。
メールの誤送信
依頼主にメールをする際、アドレスの選択ミスでメールや添付ファイルなどを全く違う人に送信してしうことがあります。一度送信したメールは取り消すことができません。送信する前に、送り主に間違いがないか何度も確認する習慣をつけましょう。
紛失
ノートパソコンや、資料などを車内や、テーブルに置き忘れて紛失するケースもよくあるようです。大切なデータを扱っているという自覚を持ちましょう。また、外出先だけではなく、自宅で作業する際も、テーブルの上に書類を出したままの状態ではなく、紙の書類であれば鍵付きのキャビネットに保管してから、その場を離れる習慣をつけていきましょう。
日常会話での漏えい
友達同士の会話でつい仕事で取り扱っている個人情報を口にしてしまうケースもよくあるようです。電車内やカフェなど、誰かに聞かれる可能性が高い場所では、仕事内容を安易に話すことはやめましょう。例えば、過去の仕事であっても知りえた情報は、守秘義務や機密保持を守りましょう。
まとめ
管理栄養士在宅ワークをする上で、情報の取り扱いは依頼主から信頼を得るためにもとても重要です。パソコン環境はもちろんのこと、データの取り扱い、パソコンを破棄する際の方法、その他注意すべきことを守り、情報漏えいには十分に気を付けていきましょう。
管理栄養士 岡田明子
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