人生100年!管理栄養士が考える健康寿命を延ばす3つのこと

岡田
岡田
こんにちは。NS Laboの岡田です。
岡田
岡田
人生100年時代に向けた、様々な取り組みがされていますよね。
そうですよね!私も、100歳まで元気に過ごせるように体作りしていきたいです!
管理栄養士 ゆか
管理栄養士 ゆか
岡田
岡田
その通りですね。
それでは今日は、管理栄養士が考える健康寿命を伸ばすために必要なことを3つご紹介しますね。

人生100年時代と言われ政府も2018年6月「人生100年時代構想会議」にて人生100年時代を見据えた経済社会システムの大改革に取り組んでいます。 2036年には65歳以上の人が3人に一人になるとも言われています。

健康寿命を伸ばすためには、 同期の早期発見早期治療、加齢とともに生活機能の低下を防ぐ、フレイル対策に取り組んでいくことが大切になります。この2つに共通するのは、毎日の食事で病気を防ぐこと、低栄養にならない体作りをすることです。

日本と世界の平均寿命と健康寿命

平均寿命と健康寿命とは?

平均寿命は、 0歳時点で、何歳まで生きられるかを統計から予測した平均余命のことです。一方で健康寿命は、 WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間のことを言います。

これまでの平均寿命は、いわゆる寝たきりや認知症といった、介護を要する期間を含み、生涯の健康な時期と大きな開きがあることが指摘されていました。

最新!日本の平均寿命と健康寿命とは

厚生労働省の発表によると、2020年の平均寿命は、男性が81.41年、女性が87.45年と発表されています。 一方、2016年時点で発表されている健康寿命は、 男性が72.14年 、女性が74.79年です。 平均寿命と健康寿命の差を見てみると、男性が9.27年、女性が12.66年です。この期間は寝たきりや認知症といった介護を要する期間ということです。

世界と比べた平均寿命

平均寿命を世界と日本を比較してみました。先進7カ国である、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダの平均寿命は以下の通りです。

  • 日本 男性81.41年        女性87.45年        2020年現在
  • フランス 男性78.1年          女性84.8年          2010年現在
  • アメリカ 男性75.4年          女性80.4年          2007年現在
  • イギリス 男性77.7年          女性81.9年          2009年現在
  • ドイツ 男性77.3年          女性82.5年          2009年現在
  • イタリア 男性78.81年        女性84.07年        2008年現在
  • カナダ 男性78.0年          女性82.7年         2005年現在

国により作成期間が異なるため、厳密な比較は難しいですが先進7ヵ国の中で、日本は平均寿命がトップです。 日本が長寿であることはとても素晴らしいことです。また、平均寿命と健康寿命との差は、10年前後あり、その期間は、介護が必要な状態であることが分かりました。

平均寿命と健康寿命の差を縮めるために、様々な取り組みが行われています。いつまでも健康で過ごせるために、必要なことを見ていきたいと思います。

管理栄養士が考える健康寿命を延ばすために必要なこと

健康寿命を延ばすために、今からできる3つのこと

それでは、健康寿命伸ばすために、今から取り組めることは何でしょうか?それは3つ考えられます。

  • 病気の早期発見早期治療
  • 高齢者の低栄養を防ぐ
  • 地域ぐるみで、高齢者の介護予防

生活習慣病への取り組み

1つ目、病気の早期発見、早期治療が考えられます。定期的な健康診断を受け、病気の早期発見を行い、必要に応じて適切な治療を始めることです。生活習慣病をきっかけに、寝たきりや介護が必要になるケースが多いため、定期的な健康診断で、早期発見をしておくことが寝たきりを防ぐ近道です。

 高齢者の低栄養を防ぐ

健康寿命を伸ばすために、今から取り組めること2つ目は、高齢者の低栄養を防ぐことです。 加齢とともに、心身の活動能力が低下した虚弱体質に陥りやすくなります。その結果、食欲が低下し、ますます活動能力が衰え、虚弱体質が進行していきます。

この、虚弱体質をフレイルと呼びます。また、虚弱体質が進行しないように対策することを、フレイル対策と呼んでいます。フレイル対策を行なっていなければ、要介護へ移行するリスクも高まります。

加齢に伴う筋力の低下や疲れやすさを感じ、家に閉じこもりがちになるとますます衰えを感じ、何かをきっかけに、介護が必要になることもあります。 フレイル予防の要は、低栄養にならないことです。 フレイル対策に関しては厚生労働省も2018年に対策事業を始動しています。2020年版の食事摂取基準でも、フレイル予防の観点から、総エネルギー量に占めるたんぱく質由来エネルギー量の割合を変更しています。

地域ぐるみで高齢者の介護予防

最後に、高齢者の活動能力が低下しないような施設作りが推進されています。高齢者の活動能力とは身の回りの動作だけでなく、例えば、買い物に出かけることができなくなる、外出などを拒むなど、生活行為ができなくなる傾向にあると要注意です。

そのため、高齢者が気軽に立ち寄れる憩いの場の整備が進められていますが、まだまだ十分とは言えません。

健康は3つのバランスを意識すること

健康でいるためには、食事・運動・休息の3つのバランスが大切になります。どれか1つが欠けてもバランスは崩れてしまいます。バランスを良くすることが、高齢者のフレイル対策にもつながります。口からいつまでも食べられるように、口腔機能を維持するために定期的な歯科検診を行うこと、筋力が衰えない程度の軽い運動やストレッチを取り入れること、そしてバランスのとれた食事をとることです。

 未来の姿とは?

 2040年にはこうなっている!

経済財政諮問会議(平成30年4月12日)で、2040年に向けて目指すべき姿として、3つのことが挙げられています。

  1. 次世代の健やかな生活習慣形成(健やか親子施策)
  2. 疾病予防・重症化予防(がん対策・生活習慣病対策)
  3. 介護・フレイル予防(介護予防と保健事業の一体的実施)

子どもたちの未来

次世代の健やかな生活習慣形成に関して、生育環境にかかわらず、すべての子どもが心身ともに健やかに育まれること、例えば、低出生体重児の割合、10代の自殺死亡率を先進諸国トップレベルに改善することが挙げられています。

生活習慣病の対策

個々人に応じた、最適ながん治療が受けられること、所得水準や地域・職域などによらず、各種の健康指標の格差が解消されることが挙げられています。

高齢者の介護予防

身近な地域で、生活機能低下防止と疾病予防・重症化予防のサービスが、一体的に受けられる通いの場への参加率を15%にすること、認知症カフェの設置箇所数を9500箇所まで増やすことを、 社会全体の取り組みとしています。

 

まとめ

健康寿命を伸ばすために、国が様々な取り組みを実施しています。健康寿命伸ばすためにも、病気の早期発見・早期治療、高齢者のフレイル対策を進めながら、健康づくりを推進することが重要です。 病気を予防することや高齢者のフレイル対策について、管理栄養士の役割が重要視されます。これは日頃の食事で、病気を予防することでもあります。また高齢者のフレイル対策に関しては、低栄養にならないための食事指導で、適切な栄養をとることが大切になります。健康寿命を延伸させる課題を解決できるのは、管理栄養士の働きが欠かせません。

 

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管理栄養士 岡田明子

管理栄養士歴20年以上。独立、起業そして在宅ワーカー歴10年以上。    在宅ワークで仕事と家庭の両立をし充実したライフスタイルを過ごしています。    経済的自立を目指す女性を応援!   詳しいプロフィールはコチラから

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